ポーランドのレジェンドプレイヤーNEOのインタビューがCYBERSPORTより公開されています。

現在33歳のプレイヤーNEOは10年以上に渡り同じチームでプレイ経験のあるTaZと共にeスポーツチームHONORISを設立したことを発表、設立時のコメントでは自身がプレイヤー兼オーナーとなり、「世界中で知られるeスポーツ組織」を目指し、他タイトルに渡る活動を広げることを明かしました。

インタビューでは、HONORIS設立について、当時のVirtus.proの状況、新チームにpashaBicepsを迎えることは考えなかったのか、設立以前に頂いたオファーについて、引退、VALORANTへの転向、今後の展望について答えています。



HONORIS設立以前に自分の組織を立ち上げることを考えたことはありますか?


何度も考えたことがあります。私たちの歴史を見ると、今回のような動きが実は一度だけ発生しています。それは2004年にTaZと共に設立したPentagram Connectionです。

当時は組織のオーナー、管理するスタッフ、プレイヤー全てが共同所有者のようなもので、当時の私は運営など何一つ考えておらず、自分は単なるプレイヤーの1人として考えていましたが、今思えばそのような体制でした。そのため、新たにTaZと共に設立した組織は当時の経験に基づいて構築されています。

Pentagramでは、後に組織と別れ、少し後悔しましたが、今は当時と完全に異なり、私たちの条件で、私たちの判断で全てが決定します。当時のように私たちが再び成長していくことを願います。



あなたとTaZはプレイヤー兼オーナーとして活動しますが、それを理由にプレイに影響が出ることは無いでしょうか?


私たちは主にプレイに焦点を当てています。私たちのチームには、プレイヤーはもちろんですが、組織を管理するチームも存在します。彼らは私たちより組織の運営に精通しており、私たちも時間の経過と共に彼らからたくさんのことを学びます。

何より、私たちはプレイヤーであるため、ゲームを怠らないことを基本としています。組織管理をゲームをプレイする時間に割り当てる必要はありません。



今年1月にARCYが解散した時に今回のチーム設立のアイデアが思い浮かんだのでしょうか?


チーム設立のアイデアは以前より考えていました。2年前、TaZがVirtus.proのラインナップより降りたとき、私に話を持ち掛け、チーム設立について話し合いました。

ARCYでは、MINISEが脱退し、次々とプレイヤーが脱退していったため、チームのムードも最悪で、新鮮さが必要だと感じていました。それが、今回の新チーム設立に繋がりました。



Virtus.proよりTaZがリリースされた当時に事について教えてください。


私たちは長年に渡りともにプレイしてきましたが、TaZがVirtus.proよりリリースされたときは、かなり複雑な状況でした。TaZをラインナップより降ろす決定は、私の提案ではありませんが、私は不誠実さをもちまちした。

後になって、私は彼と共に脱退するか、自らの道に進むべきだと気づきました。彼が脱退してもチームはいい結果は得られませんでしたが、それは起こるべくして起きました。そのため、残念ではありましたが、後悔はありません。そして、彼が私に再び連絡をくれ、共にプレイをでき今は嬉しく思います。



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新チーム設立にあたり、pashaBicepsもこのプロジェクトに巻き込むアイデアはありましたか?


複雑な質問ですが、恐らくHONORISは私が最後にプレイヤーとしてプレイする最後のチームになるでしょう。

今回のプロジェクトの目的は、私たちの経験、私たちが学んだことを若いプレイヤーに伝えることもあります。pashaは非常に経験豊富なプレイヤーです。しかし、火力がなくなる懸念もあります。そのため、今回のプロジェクトに3人のベテランが入るスペースは恐らくないと考えました。

pashaに対して悪い言葉は言えないですが、彼には考慮する問題がありました。彼は常に一生懸命で、非常に良いプレイをしますが、他の多くのプロジェクトに参加しています。そのため、トレーニング時間を確保できるかどうかわかりません。



設立以前に、他の組織からのオファーなどはありましたかか?


いくつかのオファーをいただき、いくつかの選択肢がありました。詳細については言えませんが、ヨーロッパを離れる選択肢もありました。

しかし、先ほど述べたように私たちは私たちの条件で、私たちの判断で全てが決断したいと考えていました。それが新チームに入らず、HONORISを設立した理由です。



ヨーロッパを離れるということはアジアからオファーがあったのですか?


はい、そうです。しかし、私たちはアジアも含め世界中からオファーを頂いています。

CS1.6、数年前のCS:GOシーンはアジアでも人気がありましたが、現在のCS:GOシーンはCS1.6より発展していないように感じており、それは非常に残念なことです。以前は中国、韓国からもオファーがありましたが、近年は非常に少なくなりました。



TaZは「若いプレイヤーでチームを構築したい」と述べていましたが、契約したプレイヤーはSTOMP(25歳)、Prism(22歳)と若いプレイヤーとは言いにくいです。コミュニティは10代の若者を新たに入れてほしいと考えていたため、少し期待外れのように感じます。


16歳から18歳のプレイヤーは、競技シーンの経験が全くなく、チームプレイを習得したり、より高いレベルでプレイするとなると、非常に多くの時間を費やすと思います。どのくらいの時間がかかるかは不明ですが、若いプレイヤーを採用することで、適切に成長する時間が十分ではないかもしれません。

STOMPは年齢的にみると、中間のように感じます。彼は若くもなく年も重ねていないが、eスポーツに関してはトップレベルに位置しています。私たちはプレイヤーを選ぶ際に、錬寧は見ていません。若くて成熟しているプレイヤー、年を重ねているが高いスキルを持つプレイヤー、その逆も存在します。年齢は二次的な問題として考えていました。



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ポーランドはスウェーデンやデンマークと比較して才能のある若いプレイヤーがいると思いますか?


私はそう思います。スウェーデンやデンマークと何が違うかわかりませんが、恐らく歴史や条件が異なると思います。スカンジナビア半島はeスポーツ黎明期よりeスポーツが盛んな地域です。そして、スカンジナビア半島の人々は性格も内向的であるため、ゲームのプレイにより多くの時間を費やします。

しかし、これらの理由から、スカンジナビアが逸脱することは無いと思います。根本的な問題は、チームのバッググラウンド、トレーニング、考え方にあります。



長期的なプロジェクトと仰っていましたが、TaZがキャリアを終えた後も、HONORISは解散せずeスポーツシーンに残り続けますか?


はい、そのような計画をしています。私たちは情熱のみではなく資金も投入しているので、完全にこのプロジェクトに熱意を注いでいます。

この組織は、スポンサーと投資家のみの助けではなく、私たちのポケットマネーからも出資しています。それが、私たちにとって重要なプロジェクトである理由です。



コロナウイルスの影響を受け、中断した企画などはありますか?


コロナウイルスの影響を受け、私たちが計画していたブートキャンプは実行に移せませんでした。新たに作られたチームは、会う機会を作り、お互いを知り、理解しあうことが非常に重要です。

現在はオンラインミーティングとトレーニングのみに限定されており、チームプレイに影響が出ると考えています。オンラインよりオフラインの方がプレイしていて楽しいです。時間の経過と共に日常が戻ってくることを願います。



最近の配信で苛立ちを感じますが、ポーランド国内のESLを辞退したという噂と関係していますか?


私たちの苛立ちはジャーナリストによる嘘の噂によるものです。ジャーナリストは私たちがポズナンにあるゲーミングハウスを経営していると発表しましたが、実際にはゲーミングハウスを運営している企業が私たちに連絡を取り、デザインについて助言をしただけです。現時点では全く関係がありません。

ESLを辞退したことについてですが、そのことについては本当で、単純に大会までに準備ができていませんでした。



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VALORANTが勢いづいていますが、VALORANTへ転向するアイデアは考えましたか?


いくつかのアイデアは浮かんでいました。私はVALORANTのプレイスタイルが本当に好きで、射撃もCounter Strikeに類似している点があります。しかし、私たちはCounter Strikeに育てられました。私たちは呪文を発動するのではなく、グレネードを投げます。

VALORANTは興味深いゲームで、いつかプロジェクトを行う可能性もありますが、現時点ではCounter Strikeに注力しており、VALORANTへ移行する話はTaZと私の中で全くありませんでした。



以前、TaZはトップに位置しない状態で引退したくないと明らかにしました。あなたも彼と同じ野心を持っていますか?


TaZは野心的な目標と計画を定めます。私はより現実的な可能性を提案しますが、引退するということは非常に困難な作業であることは知っています。もし、私たちは全力で戦いプレイし、実際にトップシーンに戻れたらそれは完璧です。

私のキャリアの終わりがどうなるか、現時点では見当もつきません。様子を見てみましょう。



FaZe脱退後、引退の噂が出ていましたが、引退について考えていましたか?


数年前に戻ると、CS:GOが登場した際に私は引退するかどうか迷っていました。しかし、当時はお金もなく、キャリアを続けることを決定しました。

今はどうでしょうか。正直なところ、引退について全く考えていません。ある時点で配信を中心に活動するアイデアもありましたが、競技シーンに居続けたいという欲望もあります。私は大会に出場すること、トレーニングをすることが好きです。それらは引退という考えを優に追い越しました。私は競技シーンに居続けます。それが私の情熱であり、プレイヤーとして固執し続けると思います。



2020年も半ばに差し掛かっていますが、年の終わりにHONORISがどのような位置にいると考えていますか?


HONORISがトップチームになることを望んでいます。しかし、実際にはどうなるでしょうか。数日後にSource 2が登場する噂もあるので、再びプレイを学ぶ必要があります。

少なくともポーランド国内では、HONORISがトップチームに駆け上がることを望んでいます。私たちの夢はメジャー大会に出場することではなく、メジャーでトップに入ることです。私は現実主義者ですが、今は目標を設定していません。昨日よりも今日がより良いチームになることをただただ願っています。

2 コメント

  1. 私たちはCounter Strikeに育てられました。私たちは呪文を発動するのではなく、グレネードを投げます。

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  2. 2050年、遂にSource2エンジンが実装
    62歳NEO「Counter Strikeの新しい幕開けです。これからも現役プレイヤーとしてプレイできる事を誇りに思います。」

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