ValveがCS:GOコミュニティに密接に関与しない理由を明かす「私たちはただ傍観し続けるだけです」

CS:GOコミュニティに密接に関与しないことで知られるValveですが、何故そのようになっているか、Steamworks DevelopmentのYouTubeチャンネルより公開された動画より明らかになっています。

Valveで開発者として務めるGautam Babbarは、ゲーム開発者、今点句製作者へ向けた動画で、何故ValveがCS:GOコミュニティの議論に参加しないのかについて語っており、その中の1つとして「コミュニティと信頼関係を保つ」を理由として挙げています。以下、動画より抜粋したコメントを引用します。

Gautam Babbarのコメント

ユーザーから率直なフィードバックがあれば、CS:GOは更により良いゲームになると考えています。私たちは、様々なコミュニティより投稿された内容を分析していますが、誰もが知っているように私たちがその議論に直接参加することはありません。

私たちが議論に参加することで、ユーザー同士がお互いにコミュニケーションを取ることが無くなり、私たちだけに質問を投げかけてくるようになるため、フィードバックの内容に悪影響を及ぼす可能性があります。

議論が間違った方に進んだり、より多くの情報が必要な場合は、議論に参加する事もありますが、大抵の場合、私たちは傍観し続けるだけです。

今後のアップデートや、特定のバグをどのように修正するかについても、今後の計画が変更されたり、スケジュールに影響を及ぼすことがあるため、基本的には議論への参加を避けています。バグの修正には想定以上に時間がかかるため、解決された時には皆が望んでいない結果になる可能性もあります。コミュニティの関心は、時間とともに変化します。

既知の問題に対する修正や解決をコミュニティへ約束してしまうと、開発チームが行えることが限られてしまい、開発チームの本来やるべきことやコミュニティへの本来の優先順位が変わってしまった時に対応できなくなってしまいます。

ゲーム開発には厳しいスケジュールを想定することが必要であり、CS:GOも例外ではありません。そのような時は、ただ議論するだけではユーザーを満足することはできないと分かっています。ただ、議論に参加するだけで、ユーザーを喜ばすことは出来ません。

上記の動画は、高評価に対して2倍以上の数の低評価が寄せられており、コメントの殆どが否定的な意見。ほぼ全てのコメントが「とにかくVACシステムをどうにかしろ」であり、それがコミュニティが求める本来の意見なのでしょう。

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